庭を持つ楽しみには、育てて愛でることの先に、植物を活用する楽しみ(アフタガーデニングと言います)もあって、暮らしはより豊かになると思っています。庭で眺めているときよりも、もっと身近に引き寄せるので、植物の造形美、不思議さなどがじっくりと味わえて、どんどん愛着が湧いてきます。
ディアガーデンは、エクステリアやお庭の設計・施工や維持管理をするお仕事以外にも、庭を楽しむ暮らしのご提案やイベント企画なども行っております。そういうわけで、今月末に開催するワークショップも恒例行事となりつつあります。アフターガーデニングだから主材料はディスプレイガーデンで育てた植物というところが特徴なんですよ。あと副材料的なものも自然の材料にこだわって揃えています。21
琵琶湖の浜辺に出掛けて、暴風林として植えられてる松の下にある松ぼっくりを拾って、使わせてもらうこともあり。犬がいたときは、こうした自然の中にしょっちゅう出掛けて、一緒に散策を楽しんでいたのですが、最近はめっきり少なくなってしまいました。
年1回こういう機会でもなければ、ということで、久しぶりに野歩きしてきました。この日は秋晴れのポカポカ陽気でとっても気持ちがいい。この気持ち良さを共有しましょ!と思ってたくさん写真を撮りました。
琵琶湖は大きいので一見すると海のように見えますが、波が立たないのでね、やっぱりすごーく穏やかです。もう見慣れてしまったけれど、こんなにも青い空を映す日の眺めは、改めて素晴らしいなぁと思います。
そんな風に思いながらゆっくり浜辺を歩いていると、ぎょっとすることが!
なんと倒木が打ち寄せられています。先の台風21号の爪痕じゃないでしょうか。強風で根こそぎ持ってかれて、どこからか流されてきた様子。真っ二つに折れており何とも悲惨な姿でした。浜辺の際に暴風林として植えられた松やなんかも、倒れたりかなり傾いていましたから、どれだけの風が吹いたのかと恐ろしくなりました。ここまでの被害は滅多にありません。
生活に支障のない場所ですから、このまま捨て置かれるのかしら?
気を取り直して・・・(^_^; 散策の続き。今度は紅葉が始まった林の中です。
こういうところを歩いていると、ひときわ感じるのが、普段と違う足裏の感触。柔らかな砂浜、土の上はフカフカで落ち葉がカサコソいったり。苔の絨毯がひかれた園路は、普段歩いているアスファルトの歩道とは全く違って、何とも贅沢な感じです。
たまにはこういう感覚を味わうのもいいものですね。
自然にあるものは人に作れない造形美があるので、それを材料に使って作る作品は、おのずと美しいものになります。命あるものの迫力も感じられるんですよね。
今度のワークショップで作るものは、小さなスワッグですが、そんなところに気づいていただけたら嬉しいし、ディアガーデンで庭を作ったからこそ体験出来る時間を楽しんでいただけたらありがたいです。そしてアフターガーデニングのキッカケになればいいなぁと思います。