黄葉もいい!

昨晩14日の満月はスーパームーンということで、月フェチのワタクシとしましては、ものすごーく期待していたのですが、残念ながら雨でしたね。それでも結構明るい夜で、あの雨雲がなければどれほどの美しさだったろう・・・。恨めしいけれど、もし今晩見られたら、その名残りを味わうこととしましょう。

今朝外に出てみると、濡れた土と植物の香りが混ざって、どんな香りって一口では言えないのですが、落ち着いた良い香りに包まれていました。雨に濡れた葉の色が一段と冴えて、それはそれは、きれいな黄色。先日も晩秋のディスプレイガーデンの様子をUPしましたが、まだまだお見せしたい画像があります。

テラスの花壇。アジサイ「アナベル」が黄葉してます。落葉する草たちも一様に黄色くなって、この儚い感じがね、いいんですよ。

日本の紅葉といえば、赤く色づくものが印象的。そこに黄色や橙、緑が混ざるところが特に素晴らしいと言われます。これは世界的に見ても希なんですってね。欧米では黄色くなるものの方が多く、眺めが単調になるそうです。何でもそうですが、複雑な方が趣がありますから、お庭でも秋に赤くなるもの、黄くなるもの、緑のままのもの、色々と混ざるように植えてみましょうね。

秋に黄葉するものといえば、イチョウが一番に思い浮かびますが、とても大きくなるので、なかなか個人の庭では育てられません。低木や宿根草で黄色くなるものがオススメです。

前庭の花壇。色々な植物を寄せ植えしているので、色々な形の葉っぱ同士が混ざり合ってます。黄葉しているのが、斑入り鳴子百合。黒っぽいのは秋明菊。この色の感じ、渋くて好き!
鳴子百合は、春夏の姿も素敵ですが、黄葉した秋の姿も素敵です。枯れたと思って処分しないで欲しいな。
手前に写っているのがギボウシと鳴子百合。春頃の姿です。このころはこんな緑でした。すごい変わるよね~。(@_@)ビックリ
ブルーグレーの葉のギボウシはこんなに素敵な黄色になりました。

ガーデンデザインは、一つの素材が季節や時間によって変化することを考慮して、全体を整えなければなりません。そこがインダストリアルデザインと一番違うところであり、腕の見せどころなのです。

考えれば考えるほど難しいのですが、実は大きな失敗は少ない。もし間違っても、素材は神様が作ったものなので、大外れにならないところが有り難い。逆に素材の良さをより素敵に魅せられると、ものすごい効果が出ます。

インテリアデザインでは、物が勝手に大きくなったり素敵になったりしません。古くなるだけです。そこに味を見出すことも多いのですが、気分や季節に合わそうとすると、しょっちゅう変えなければなりませんね。

ディアガーデンのクリスマスデコ、昨日は照明を追加しました。日々ちょっとづつやっています。

事務所の隅にLEDイルミネーション照明を飾ってみました。(仮)です。シンプルだけど、これだけでもそれなりに雰囲気出来てます?o(^o^)o

これはこれで、楽しい。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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