大寒を迎え、冬本番の寒さとなりました。ここ数日は寒波の影響で雪が降り続いております。
ディアガーデンのある滋賀県近江八幡市では、北国ほどではないものの、多い時で30〜40cm積もることがあり、生活にちょっとした支障も出ます。
ここに越してだいぶ経つにも関わらず、私はいつまで経っても雪に慣れなくて、天気予報で「今季最大級の寒波」や「顕著な大雪」などのワードが出るとものすごく警戒してしまいます。
迷惑のかからない範囲で予定を変更したり、食料品の買い溜めをしたりして、出掛けなくても良いようにして、家に籠ります。
そうして初めて雪を受け入れられるという、本当に難儀な性分です。
家の中にいるとはいえ、大雪の場合は、ハラハラしてしまって、落ち着いて眺めるという気分になりません。何もかもが雪に埋もれてしまい、姿形もただ丸いだけで、趣にも欠けるように思います。
私が思うに、積雪量は10cm〜15cmくらいの降りが丁度よくて、庭木の梢のラインに沿って雪も載るので、なかなか素敵です。このくらいですと、雪かきもしなくていいし、車も出せてすぐに出掛けられるので、安心して見ていられるのです。
印象的な雪景色を庭で作るには、シルエットの美しい落葉樹は欠かせませんね。築山を作るなどして地形に変化を加えるのも変化がついて良い方法です。
降り方の理想は、ふんわりと舞うように落ちてくる雪。吹雪は論外ですが、しんしんと降られても、これから沢山積もるのでは?と心がザワザワと落ち着きません。
「舞う」というのは音を立てずに優雅に動いている様です。「舞う」に似た言葉で「踊る」がありますが、それは跳びはねるような上下の動きをいい、「舞う」はすり足で移動するような水平の動きをいうのだそうです。ふんわりと落ちてくる雪を眺めていると「舞う」という表現がぴったりで、そんな言葉があって良かったな〜と思います。
雪景色が一番美しいなと思うシチュエーションは、満月の夜かもしれません。雪がレフ板となって、いつもの満月よりもずっと明るくて神秘的です。独特の静けさも相まって、初めて見た時は本当に感動しました。
夜に雪が降っている場合は曇っているので基本暗いです。ですが、照明の照らし方によっては、雪の粒がはっきり見えて、これもなかなか情緒があります。
逆に朝日が登る頃も、清潔な美しさがあって好きです。白い雪と青空のコントラストが効いており、雪もキラキラと輝いています。そのまま晴れるとすぐ溶け始めるので、朝一番の雪景色は見逃せません。
今季は暖冬らしく、来週はまた10℃以上の気温が続くとかなんとか。雪はこれで見納めかもしれないと思うと、ホッと安心するような、物足りないような。