蒸し暑い日が続きます。ここ数日はとても寝苦しく、熟睡できなくて気だるい・・・。皆様、体調はいかがでしょうか?
今日は目に優しくて、涼やかな気分になる植物を、ディスプレイガーデンがらお届けします♡ ブログでは香りがお届けできないので、やはり視覚的にというと色。とりわけ青や紫系、白などでしょうか。
青は大好きな花色ではありますが、庭ではどうも沈んで見えます。遠目でみると葉の緑に負けてしまって、咲いているのかどうかもわかりにくい色。日陰が多いディスプレイガーデンでは、特に扱いにくく、あまり植えていません。好きな花をただ植えてしまっては、デザインとしては成立しない。そのへんは、プロとしての自覚が勝ちますし、ディスプレイしている以上は、気をつけています。
それでもバランスを考えて少しだけね。蒸し蒸しするころに咲いていると、目が休まるというか。ホッとするのね。色が身体を助けてくれる、特に植物の色はそんなパワーがあると思っています。
色といえば、
日本の伝統色の色名の中には、植物由来の名前が多く含まれています。例えば青系ですと、代表的な「藍色」の他に「桔梗色」「露草色」「藤色」「菫色」など。聞きなれない名前だと「葡萄染(えびぞめ)色」なんてのも。葡萄葛(えびかずら)の熟した実のような色で、紫草の根を用いて染められました。平安時代に宮廷の女官に好まれたらしい。ピンク色に寄った紫で、華やかな印象の色です。
調べてみると結構面白い(*^m^) 葡萄染色は、書いてこそわかりますが、えびぞめなんて聞くとピンときません。でも、桔梗色や露草色などは想像できます・・・よね?ね?
先人達がこうして植物を通して色の感覚を伝えたということは、それほど植物を身近に感じていた、植物が生活の中に当たり前にあったということでしょう。もし露草色がわからない方がおられたら、畦のないところで暮らしておられたか、咲いていても足元の雑草など見えていなかったのかも?露草という名前自体をご存知ないとか?
私はそれを知っていますが、他の大事な事がたぶんポカーッと抜けています。露草の青を知らなくても何てことはありません。ですが、少し生き急いでやしませんか?植物の中であのような青は、透き通った明るい青は、珍しいと思うの。ちょうど夏の花です。きれいだから、是非知っていただきたいなぁ。