おうちでアウトドアを思いっきり楽しむために大切なこと

自宅兼事務所の建物が築10年を迎えるにあたり、只今10年目点検の真っ最中です。

一日では終わらなくて、点検箇所によって日を分けて丁寧に見てくださっています。数年毎に定められた家の点検、当然のように来てくださっていますが、引渡し時の約束をちゃんと果たしてくださるのは、やっぱり有り難いですね。

外壁の目地を点検中。記録用に撮影もされています。ヒョイヒョイと登られて!さすが慣れてらっしゃる。

点検中、担当の方が、テラスを見て「仕事柄いろんな家を見ますが、本当に使えるテラスを見たのは久々です。」と言ってくださいました。「プライバシーの配慮がないテラス(外部空間)だと、結局使われないんですよね。」とも。

うわーお褒めのお言葉ですよね?ありがとうございます!

最近はアウトドアブームのようで、過ごし方もかなり洗練されてきました。おうちでもそういう雰囲気を気軽に楽しみたいと思われている方も多いのではないでしょうか?これからの季節、時間を気にせずに、青空の下で寛げたら最高ですよね。今日は、ディアガーデンのテラスを参考に、アウトドア空間について、とりわけ大切なプライバシー確保の方法について書きたいと思います。

緑に守られたディアガーデンの小さなテラス。春~晩秋まで、ここでお茶したり食事したり、読書したり。気分転換に仕事をするときもあります。

外で寛ぐときに、気になるのは外からの目線です。野中の一軒家ならいざ知らず、一般的な住宅地ですと、やっぱりご近所さんや通行人の目が気になりますよ。プライバシー確保はプランニングのポイントです。そこをおざなりに考えてしまうと、折角作っても結局使われなくなってしまいます。本当に勿体無いです。

また、アウトドア空間は敷地の南側に作ることが多いと思うのですが、一般的な住宅地では、南向きに建物を配置するので、そこに座ると隣接するお宅のバックヤードしか見えないという場合が多いです。寛いでいるときに、ゴミ箱や物置きなど雑多なものしか見えないというのは、如何なものでしょう?

ディアガーデンの場合も、実はそんな環境なのです。周りにお家が建っており、テラスを作るうえでプライバシー確保は最重要課題。私は、隠したいけれど、植物のためにできるだけ光と風を取り入れたいし、緑を楽しみたいとも思いました。そこで、背の高い縦格子フェンスと生垣という2種類の塀を作り、プライバシーを確保することとしました。

塀の一方は常緑の生垣で、年中緑の壁状態。テラスにはテーブルとイスを常設しており、気が向いたらこんな風にいつでも寛げます。たまにこの生垣越しにお隣さんとモノのやり取りをすることもあります。向こうからは、一生懸命見ようとしなければ見えません。そんな柔らかな塀です。
リビングからテラスを眺める。もう一方の塀の縦格子フェンスが見えます。テラスはリビングとダイニング両方から出入りでき、空間に広がりをもたらします。完全に外の部屋という感じです。因みに格子のすぐむこうには大きな物置きが置かれてあり、そこから覗かれることはありません。
クリスマスの頃。できることなら照明計画もして夜も楽しみましょう!部屋を暗くし外を明るくすることで、部屋の中が見えにくくもなります。ウチは一応ブラインドを掛けていますが、一日中テラスを見ていたいのでほぼ使っていません。

ディアガーデンの実例をご覧頂きました。敷地の大きさや背景、ご予算によって他にも色々な方法がありますが、大事なのは、良い眺めを見つつ、ご自身が安心してその場にいられることです。そうすると、また外に出たいなと思いますし、シーズンオフでも見所のある空間になり、室内だけでは得られない喜びにつながっていくと思います。

新築時に外空間を後回しにすると、いざ作ろうとした場合、位置関係や構造物、植栽の場所がどうもチグハグになるようです。できるなら建物と同時進行で考えておくほうが、敷地内を有効に使えスッキリと納めることが出来るのでオススメです。ローンに組み込めるからこそ、出来ることもあります。

もう建ててしまったけれど、アウトドアを楽しみたいし、何とかうまくプライバシーを保ってお洒落に納められないかしら?とお悩みの方は、お近くの造園屋さんにご相談ください。きっと緑をうまく取り入れた清々しい空間にしてくださることでしょう。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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