家の周りの雑多なものへの意識

ディスプレイガーデンの秋明菊がポツポツ咲き始めました。風になびく葉音が「シャラシャラ」と少し渇いた音に聞こえます。夏の頃は水分を含んで重たい葉音「ザワザワ」だったような・・・。耳からも季節の移り変わりを感じるこのごろです。

今日の画像はディアガーデンの勝手口。ここに秋明菊を植えています。白い花がそれ。そのほか色々見えますが、大体が常緑植物ですから、年間通してほぼ変わらずこのような眺めです。春にはアセビが咲き、夏は緑一色、秋には秋明菊とヤブランが咲き、冬はまた渋い緑になります。奥の生垣はヒイラギモクセイ。もうしばらくすると、上品な香りを放つ白い小花がみられます。

ディアガーデンのバックヤードへの扉。玄関の門扉ではない、いわゆる勝手口なので、敢えてアッサリしたデザインにしました。緑でおめかししています。
花壇に寄って上から撮ってみました。小さなスペースですが、色々なフォルムや質感の植物を寄せ植えてます。経年変化で絡み合って面白い植栽になってきました。

この扉を明けると、室外機が2台とゴミ箱、堆肥を作っている箱、養生中の鉢がいくつか置いてある雑多なスペースになっています。生活する上では、そういう舞台裏のような場所も必要ですよね。

とはいえ、いくら整理整頓はしていても、美しいとは言えない場所ですから、なるべく目立たないようにしたいものです。私の場合は、防犯も兼ねて扉を取り付けました。

生活感が出る雑多なもの、先ほど書いたものに加え、物置き、洗濯物、干したお布団、(車は仕方ないとして)自転車、散水ホース、などなど。とにかく人目につかないように、道路から見えないようにしています。そこはエクステリアの仕事をしている者として、プライドにかけて!ね(笑)

道路から見えるのは、家のファサード、緑の植栽、四季折々の花たち。夜には、それらを照らしたり窓から漏れる暖かな灯り。それだけでいい。そういう風に考えます。

これは、家を建てるとき敷地のゾーニングや家の間取りを少し工夫すれば良いことで、特別難しいことではありません。建ててしまってからも、暮らし方次第で、何とでもなることかと思います。自分が見て嫌なものは、見せない。それだけです。

たったこれだけで、家の見え方、街並みも、どれほど変わるでしょうか。ちょっと意識して見回してみませんか?

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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