夏の部屋は木陰のような暗さがいい

梅雨明け間近のようで、急に暗くなって降り出したり、雷が鳴り響いたりしています。この暗くなる感じ、割と好きです。涼しくなるし。

若い時は、何故あんなに太陽が好きだったのだろう?青い海と白い砂浜、年中どこもかしこも明るい家など、今はあまり魅力を感じません。ひと年とると、軒の深い日本家屋のあの暗さの意味がよくわかります。風土に合っていて、うまく作られているなぁと思います。バカンスで行くとしたら、高原のリゾートかな。

マブチ的にええ感じの暗さ、です(^-^) 光の指している方向には、地窓があり、明るい坪庭が見えますので、そんなに陰気ではありませんよ。

軒の浅い我が家ですが、南側にすぐおうちが建っているため、熱射線を遮ってもらえていて、おまけにそちらに窓を設けいていないので、これまで住んだ家に比べると随分涼しいのです。(逆に冬はウチが北風を遮っています^-^)

なので、室内も普段から割と落ち着いた雰囲気なのですが、夏はいつも使わないブラインドを午前中だけ閉じて、薄暗くしています。日本家屋チックな暗さには届きませんが、まぁ気分です。

事務所は北向きなので、もともと暗い。いつもは夏に外に出すストレリチア(左奥)ですが、株分けしたばかりなので、今年は室内で養生させます。プランツが増えていく一方・・・。
晩柑をいただきました。甘すぎないので本当にすっきりします。よく冷やしてミントをちょこん。ごちそうさまでした。

「人は木陰にいて明るい草原を見る」というが、太古の昔から人間のDNAに刻まれた心地よさらしい。人が捕食されていた時代、安全を確認できる場所にいることが安らぎに直結していたのです。現代の住環境だと、家(木陰)から庭(明るい草原)を見るのが、本能的な心地良さにつながるのではないかと思っています。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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