相棒HAWSのジョウロ復活 

ディアガーデン創業当初から大切に使っているHAWS(ホーズ)社のジョウロ。ディスプレイガーデンや寄せ植えの現場などで使っていますが、もう13年以上になりますか・・・。苦楽を共にしてきたと言ったら大げさかな?相棒的道具のひとつです。

HAWS社は1885年創業、英国ロンドンの老舗メーカーです。満水時でも半分しか水か入っていなくてもバランスよく散水できるのが特徴で、世界中のガーデナーに愛用されているジョウロなのです。

デザインや大きさ、素材は色々ありますけれど、私は「ロングリーチカン5L(グリーン)」タイプを愛用しています。プラスチック製で軽くて扱いやすいし、このくらいだと満水でも苦労せず持てます。柄が細長いので茂みの奥の方まで散水しやすい、庭に出しておいても邪魔にならないカラー、色々な点でオススメの品です。

13年以上愛用しているHAWSのジョウロ。小傷はありますが、水漏れはありません。傍にあるのはセトクレセア(紫御殿ともいう)の鉢。ツユクサの仲間で葉色の美しさを愛でる植物。育てやすいです。

とても気に入っているのですが、困っていることがひとつ。それは付け替え可能な部品「シャワーヘッド」と「水差しヘッド」を無くしてしまい、HAWSの代名詞でもある絹糸のような散水や、ピンポイント散水が出来なくなってしまったことです。

水差しヘッドの方は、忘れもしない!2004年の国際バラとガーデニングショウで作庭した折に無くしたんですよね。めっちゃ探しましたが、会場がドーム球場だったので、到底見つかるはずもなく。買ってすぐだったのでショックが大きく覚えているんです。

以来、こんな感じで↓使っています。

先っぽに付ける部品がないと、水の着地点が安定しないため、気を抜くとあらぬ方向にかかってしまう。大量に撒くときはいいのですが。根にかけようとすると土がはねて床を汚すことも。自分なりに加減して何とか使いこなしてます。

無くして以来、店頭でHAWSのジョウロを見かける度に「ヘッドだけ売ってもらえませんか?」と聞いてみました。でもいつも答えは同じ。「セットものですから無理です」「別売りはありません」でした。インターネットでも検索してみましたが見つけられませんでした。

自分が相当おっちょこちょいなのはわかってます。わかってますけど、私みたいなヒト、やっぱり居ると思うんですよ。そんな方に是非教えてあげたい!

だって、とうとう、ついに、ようやく、ゲットしたんですもの!!!!!

コレコレ!部品が手に入りましたーーーっ!!

見つけたのは京都市北区にある農園芸道具店「LIFETIME(ライフタイム)」さんで。お店に伺った目的は別にあったのですが、HAWSのジョウロが置いてあったので、いつもの調子で「この先っちょに付ける部品だけありませんかね?」って、たぶん無いって言われるだろうなぁ、って思いつつも聞いてみました。

そしたらナント!「ありますよ」って。

なぬーーーーっ!?

あれですよ、キムタクのドラマHEROの名シーン。行きつけのバーで「こんなのあります?」って聞いたら、田中要次さん演じるマスターが「あるよー。」って出してくれるあのシーンみたいな感じ。ホントまさにあの感じで、レジカウンターの奥の棚からシャワーヘッドと水差しヘッドが出てきたんですwww。

聞いといて何ですけれど、めっちゃビックリしました。「コレどこにも売ってないんですよ。やっと買えました~」って言うと、店主さんが「あーそうですか。ネットショップにも出さなあかんなーって思てたんですけどね・・・」って、ぼそっと言われてました。なので、近いうちにネットでも買えるかもしれません。今はグリーンだけ数個あるとのことです。

根の部分を狙って水遣りできます。あらぬ方向に水を撒き散らすこともありません。ワーイ
うまく撮れないけれど、シャワーヘッドだとこんな風に絹糸のような?散水(左)対象物によってヘッドの向きを変えます(右)葉水をあげたり、種撒き後に苗床を均一に湿らせたいとき等に使っています。
部品は本体に差す部分があります。これは便利なんですが、勝手に外れてどっかいっちゃう原因にもなっています。特に小さい方が心配。今度こそ無くさないように気を付けないと!
ベランダが定位置なため鉢植えの水遣りに便利な水差しヘッドを常設。シャワーヘッドは待機、のパターンにしておきます。これからもよろしく頼むね、相棒!

仕事で使う道具関係は、使いやすさとデザインをよくよく吟味して買うようにしています。男性が多い業界だから、どちらかというと機能性や耐久性重視のガテン系道具が多いのですが、それですと重すぎたり素っ気ないデザインのものになりがちです。とはいえ、女性用にデザインされたものですと、変な花柄やパステルカラー調の甘すぎるものが多く、なんかフワフワしちゃっててピンときません。

軽くて(←私的に結構重要ポイント)丈夫、シンプルなデザインと機能性、それでいて庭の風景に馴染むような、作業姿がスマートに見えるとか、仕事のモチベーションが上がるとか、そういう道具を選んでいます。雰囲気も大切だと思っています。やっぱりカッコいい現場にしたいじゃないですか。ちょっとしたことですが、これもディアガーデンスタイルです。

お気に入りが増えていく中で、道具への愛着が深まり、自然と付き合いが長くなります。そして傷さえも愛おしくなり風格もついてきて、ますます愛着が・・・。

LIFETIMEさんのお蔭で相棒が完全復活しました。長く使い続けられる品をセレクトされているお店だけに、こういう部品も置かれているのかもね。本当にありがたかったです。

次回は本題というか、お店に伺った目的の品について。またひとつお気に入りの道具が増えました。

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この記事を書いた人

Dear Garden 代表
ガーデンデザイナー、一級造園施工管理技士

庭づくりを通して感じたことや、最新のガーデン事情、設計について、施工現場の様子、ガーデンデザイナーの暮らしや興味があること、などなど様々なコラムをお届けします。

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